砂や粘土は、岩石が風化や浸食作用によって、比較的小さい粒になった石ころが集まってできたものです。
このような比較的小さい粒子でできた土に振動を与えると、固体の性質から液体によく似た性質に変わり、ここに、重たい杭を置けば杭は沈みやすくなり、クレーンで引き上げれば杭を引き抜くことができます。
しかし、粘性土のように土の粒子が小さくなればなるほど、振動により液体状にすることは大変難しく、粒径が0.075mm以下の粒子では1秒間に50回以上の振動が必要になります。砂の場合には、粒径が0.075mmを超えて2mm以下の比較的大きな粒子で、1秒間に5回程度の振動で液体に近い状態になります。
ここで、土の粒子の粒径は必ずしも球形ではなく、ふるいの目を通り抜けた大きさや沈降によって判定されるもので、棒状のものや三角形のものなど種々の形をしています。