砂質土は土粒子の粒径が大きく振動によって土粒子の結合が外れ、容易に流動化現象を起し抵抗力が急激に減少します。従って、砂質土は振動による打込みが容易になります。粘性土は粒子が非常に小さく分子間引力も働いて、振動によって土の骨格構造をせん断し貫入を可能にするが、小さな振動力では流動化が容易でなく、そのために粘性土は砂質土に比べて杭の貫入が困難になります。
土の強さをN値で表します。砂質土と粘性土とでは同じN値であっても土の強さが非常に違います。砂質土では土の締り具合を相対密度で表し、粘性土では土の硬さ、軟らかさを、外力を受けたときの流動変形に抵抗する度合いを示すコンシステンシーで表します。N値と砂の相対密度及び粘土のコンシステンシーとの関係を表すと表のようになります。
砂質地盤の相対密度
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内部摩擦角(度)
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粘性土のコンシステンシー
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一軸圧縮強さ(kN/m2)
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N値
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相対密度
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φ
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N値
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コンシステンシー
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qu値
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0~4
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非常に緩い
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30以下
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2以下
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非常に軟らかい
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25以下
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4~10
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緩い
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30~35
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2~4
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軟らかい
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25~50
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10~30
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中位の
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35~40
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4~8
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中位の
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50~100
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30~50
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密な
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40~45
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8~15
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硬い
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100~200
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50以上
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非常に密な
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45以上
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15~30
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非常に硬い
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200~400
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30以上
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固結した
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400以上
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